【高大連携事業】八戸工業大学第二高校の科学愛好会の活動に協力しています

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 八戸工業大学では,大学進学の参考や大学の研究に触れる機会を希望する高校生の期待に応えるため,八戸工業大学サマーサイエンスプログラムなどの高大連携事業を積極的に取り入れており,生命環境科学科でも本事業に参加しています。

これと関連して,八戸工業大学第二高校(二高)の科学愛好会に所属する高校生たちが行っている,環境汚染の問題となっているマイクロプラスチックの除去方法に関する活動に,本学科の卒業生で大学院機械・生物化学工学専攻の宮里匠君と本学科の鶴田猛彦教授は協力してきました。例えば,本学科のガスクロマトグラフ質量分析計(GC-MS)などの分析機器を使用して,高校生と様々な実験を行ってきました。実験の詳細は,高校生の実験報告書 1) および今年の3月に発行された八戸工業大学紀要 2) に掲載しました。

また,昨年度の化学系学協会東北大会において,高校生がこれまでの活動を発表しポスター賞を受賞しました 3)。さらに高校の後輩に活動を引き継いでもらって,現在も他の実験テーマを考えて挑戦しています。高校生に少しでも化学に興味を持ってもらえるよう,限られた時間の中での活動を有意義にしたいと思います。関連する情報は、本サイトでも掲載しています 4)。 

本活動について,二高科学愛好会顧問の田代誠先生が,読売新聞の教育ネットワークにこれらの活動について執筆されました。5)のURLからご覧いただけます。

(生命環境科学科 鶴田猛彦)

1) 角地大生,西村倫太朗,西塚瑠依,日山清香,大越睦美,大村優摘,田代誠,藤澤諒,マイクロプラスチックについて,REHSE「高校生による環境安全とリスク に関する自主研究活動支援事業」2019年度 研究活動報告書
https://rehse2007.com/_src/2002/hatinohekoudaini2019.pdf
2) 宮里匠,角地大生,西村倫太朗,西塚瑠依,日山清香,大越睦美,大村優摘,田代誠,藤澤諒,鶴田猛彦,SDGs達成に向けたマイクロプラスチックに関する研究―高等学校の科学愛好会の指導を通じて―,八戸工業大学紀要, 40, 213-221, (2021)
http://doi.org/10.32127/00004000
3) 令和2年度化学系学協会東北大会(八戸大会)ポスター賞受賞者紹介,日本化学会東北支部
https://tohoku.chemistry.or.jp/jusyo.html
4) 化学系学協会東北大会をオンラインにて生命環境科学科からオンライン開催 (八戸工業大学・八戸工業高等専門学校から共同開催),八戸工業大学生命環境科学科
https://www.life.hi-tech.ac.jp/?p=2733
5) 2030 SDGsチャレンジ@スクール・学校の取り組み マイクロプラスチック研究で環境守る(八戸工業大学第二高等学校),読売新聞 教育ネットワーク
https://kyoiku.yomiuri.co.jp/sdgs/school/contents/post-418.php
   
砂浜でのマイクロプラスチック採取の様子 汲み上げた海水に砂を入れてかき混ぜる
ことでプラスチックが浮かんでくる
マイクロプラスチック採取後の集合写真 GC-MS分析のためのサンプル前処理の様子
生徒のスマートフォン・タブレットに
PowerPointを共有してGC-MSの説明を
している様子